「学童クラブに行きたくない」というのはなぜ?

こんにちは。

 

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 保育園には楽しそうに通っていた子が、小学1年生になって「学校がイヤ」と言い始めるケースは、けっして少なくありません。

 保育園では笑顔で親と離れられていたのに、入学したとたん、親から離れられなくなってしまうのです。学校や学童でいじめられているのかと思って調べても何の問題もない、というのがほとんどです。

 

入学したとたん集団生活になじめなくなる子どもは少なくない

 

 その原因は、学校(学童)と保育園との違いにあります。保育園には、「家庭の代わりに子どもが生活する場」という側面があります。

 「学びの場」ではなく、「生活の場」なのですね。保育士さんたちも、家庭的なくつろぎを作り出すために、意識的に1人1人と関わる努力をしています。親と子は、兄弟姉妹の数に関わらず、1対1の関わりがありますね。同じように保育園でも、1人の子に1人の保育士がしっかり関わる時間をもつようにしているものなのです。

 

 しかし、学校は違います。1人の先生が集団に勉強を教える「1人体多」の関わりです。学びの場ですから、「家庭的」「くつろぎ」の空間ではありません。

 

 学童クラブはどうかというと、ここも家庭の代わりにはなりません。もちろん、そうあろうと努力をしている職員の方もいらっしゃいますが、子どもの数は多く、職員は少ない。保育園のような関わりを望むことは、現実には難しいでしょう。

 

短い時間でもいい。食事、お風呂、就寝で十分なかかわりを

 

 そういう意味で、入学後、家庭はこれまで以上に「家庭らしさ」が望まれるのだと思っていただきたいのです。

 

「家庭らしさ」というのは、1対1の愛着関係のことです。

 

 お仕事で忙しいお母さん方は、「わたしが働いているから、子どもに十分な時間をかけられない。だから寂しい思いをさせている」と言いますね。でも、それは違います。短くてもいいのです。その短い時間に、ちゃんと子どもに向き合ってあげられれば何も問題はありません。

 

 大事にしていただきたいのは、食事のとき、お風呂のとき、そして眠るときです。この3つの場面で、子どもと十分関われば、それで足りてしまうのです。

 

 食事のときは、「おいしいね」と言いながら、お子さんの好物を食べられたらいいですね。「あなたが好きな〇〇を作ったよ」と、それだけで子どもはうれしいものです。

 

 お風呂の時間は、スキンシップの時間と割り切って、多少時間をかけて一緒に入りましょう。その役割は、お父さんでもかまいません。水遊びをしたり、湯船でゲームをしたり。体なんて、多少雑に洗ってもいいんです。楽しむことがいちばん大事です。

 

 そして寝付くまでそばにいてあげてください。子どもって、眠るのが好きじゃないものなんです。大人は好きですけどね(笑)

 子どもにとって、眠ることは不安だし、怖いし、さみしいし、つまらない。そんなとき、親がそばにいてくれたら、どれだけ安心できることでしょう。忙しくて全然時間が取れないなら、寝付くときだけでもそばにいてあげるといいですね。それだけで、子どもは、「家庭がくつろぎの場」と思えるのです。

 

 それ以外の面は、多少手抜きでいいんです。家庭で十分くつろげれば、子どもは外でがんばれるんです。お母さんが働いていることも、受け入れることができるんです。

 

仕事で疲れているという言葉は絶対に使わないで

 

 働きながらお子さんを育てることは、とても大変なことでしょう。

「ごはんを作って、お風呂を沸かして、洗濯までしているんだから、もうこれで精いっぱい。」と、そう思うこともあるでしょう。

「仕事をして疲れているのに、そんなこと言わないで、自分でやりなさい」と言いたくなることもあるでしょう。でも、それを子どもに言ってはいけませんよ。お母さんも、お父さんも、言ってはいけません。

 

 厳しい事を言いますが、仕事で疲れているのは親の勝手なのです。子どもは、「仕事で忙しい親」の子どもに生まれたいと願って生まれてきたわけではありません。

 子どもに気をつかってもらって喜ぶのではなく、子どもの期待にこたえられる親であることに幸福を感じていただきたい。

 こんなに短い時間でも、子どもを喜ばせてあげられたと、そこに幸せを感じていただきたい。

 子どもが安心してぐっすり眠った顔を見たら、きっと疲れた心も体も癒されて、明日からも仕事をがんばれるのではないかと、わたしはそう思います。